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さようなら、私の実家

  • 智子先生のブログ

バー様の実家は築55年。

最近まで人に貸していましたが、今度、壊して更地にすることになりました。

甥っ子が家を建てるのです。

今週中には形がなくなるとのこと。

義妹からの知らせで、ジー様と二人。最後の見納め、お別れに行きました。

古い厚みのある鍵を回すと、暗くて、誰もいない、がらんどうの家。

玄関すぐの部屋。

ああ、ここは父の部屋。

病を得てからは、いつもきつそうにベッドに横になっていたな。(涙)

私の部屋。

この押し入れに成績表をボンボン放り込んでいた。

昔は試験ごとに、名前の書いてある成績表が冊子になっていた。

こたつを置いて受験勉強したな。

懐かしいリビング。客間。

ここで、うちの長男がおしっこもらしてしまったな。ははは・・・

その奥に母の部屋。

洋服でいっぱいで、服のジャングルみたいだった。おしゃれさんだったからね。

あまりの多さに亡くなってから処分に困ったな。

客間、台所、お風呂場、車庫に倉庫・・・

当時の建物としては結構モダンだったよね。

若き日のジー様もここに何度も訪れた。

ジー様を初めて連れてきたとき、亡き両親はとても気に入って喜んでくれた。ふふふ・・・懐かしい。

里帰り出産もここで。

母がいそいそとみなの食事の世話をしていた姿が目に浮かびます。

孫達は6人。

父はよく、孫達を集めて庭でバーベキューをしてくれた。

イノシシが手に入ると、自分で下ごしらえして味付けして、それはおいしかったな。

いろんな思い出が次々とあふれてくる。

ありがとう。私の家。

はじめがあれば、終わりがある。

これが自然の摂理。

家はなくなっても思い出は残る。

今日の映像を目に焼き付けて。

思い出を心に刻んで・・・

実家の建物は、思い出の一つ・・・となったのでした。

 

 

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