「甘いものはあまり食べません」本当にそうですか?
- 歯のコラム
こんにちは。おにむら歯科の歯科衛生士です。
歯科医院で、
「甘いものはよく食べますか?」
とお聞きすると、
「いえ、あまり食べません」
「お菓子はほとんど食べないです」
と答える方がいらっしゃいます。
でも、もう少しお話を聞いてみると…
「朝は菓子パンです」
「仕事中にカフェラテを飲みます」
「スポーツのときはスポーツドリンク」
「お昼はパンや麺類が多いです」
ということも。
もしかすると、「甘いもの=ケーキ・チョコ・お菓子」だけになっていませんか?
意外と身近なところに「糖」はあります
虫歯を考えるとき、気をつけたいのはお菓子だけではありません。
菓子パンや甘い飲み物はもちろん、パン・麺類・ごはんなどに含まれる炭水化物も、唾液によって分解され、虫歯菌が利用できる糖になります。
特に気をつけたいのが、**食べたり飲んだりする「回数」と「時間」**です。
甘い飲み物を少しずつ長時間飲んだり、間食を何度もしたりすると、お口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯になりやすい環境が続きます。
食生活は「歯ぐき」にも関係しています
「甘いものは虫歯の話でしょ?」
と思う方も多いかもしれません。
でも私たち歯科衛生士が気にしているのは、虫歯だけではなく歯周病です。
糖質や脂質の多い食事に偏った生活が続き、血糖値が高い状態が続くと、からだの炎症や免疫の働きにも影響し、歯周病が悪化しやすくなることがあります。
特に深い関係があるのが糖尿病と歯周病です。
糖尿病があると歯周病が進行しやすくなり、反対に、歯周病による慢性的な炎症が血糖コントロールに影響することもわかっています。
つまり、
「お口の問題」と「からだの問題」は別々ではない
ということです。
歯ぐきから血が出る、腫れている、口臭が気になる…。
「痛くないから大丈夫」とそのままにせず、歯ぐきからのサインにも目を向けてみてください。
菓子パンは「お菓子?それとも食事?」
忙しい朝に菓子パンだけ。
お昼もパンや麺類。
小腹が空いたらまたパン…。
手軽なので、ついつい続いてしまうこともありますよね。
もちろん、「菓子パンを食べてはいけない」ということではありません。
大切なのは、食べる頻度や食事全体のバランスです。
野菜やたんぱく質も一緒にとる、よく噛む、ダラダラ食べない、普段の飲み物は水やお茶にする。
そんな小さな習慣が、虫歯だけでなく、歯周病やからだの健康を考えることにもつながります。
一度、一日の食生活を振り返ってみませんか?
「甘いものはあまり食べていない」
と思っている方も、一度振り返ってみてください。
朝は何を食べましたか?
間食は何回しましたか?
普段、何を飲んでいますか?
意外なところから糖質をとっていることに気づくかもしれません。
歯科医院は、虫歯を治すだけの場所ではありません。
私たち歯科衛生士は、歯や歯ぐきの状態だけでなく、その背景にある食生活や生活習慣にも目を向けています。
お口は、からだの入り口です。
毎日の食生活を少し意識することから、歯も歯ぐきも、そしてからだも一緒に守っていきましょう。




