自由人
- 智子先生のブログ
別冊婦人公論に、曾野綾子さんの記事で、心に残るところがありました。
それを書き写してみます。
先年、インドへ行ったときに、ガンジス川のほとりの木賃宿で、長逗留している日本の若者達に会ったことがありました。
いちばん安い部屋だと一泊百円くらいで泊まれるらしくて、何ヶ月も何年も滞在している男女がいる。
誰もが、自分で稼いだお金でやってきて、漠然とたばこを吸ったりしながら、河を眺めて暮らしていたんです。
私が、同行していたインド人の神父に彼らの印象を尋ねると、「皆、幸せそうに見えない。非常に気の毒だと思った」といいます。
彼らは完璧な自由を手に入れた。しかも、誰かに援助してもらっているわけでもない。どうして、そう思われるのか聞いたら、神父の答えは明快でした。
「彼らは自分がしたいことをしているだけです。本当の自由人とは、すべき義務を果たして、与える生活をしている人です」と。
素晴らしいでしょう。自由気ままに行動するのが自由人、というのは、日本人がつくりあげた虚像です。
う~~~む、深いですね。
バー様も、毎日、ジー様のお世話をして(してもらったりもして)、また、仕事をして・・・
子供達を助けて・・・(ってあんまりないか!)
まだまだ必要とされていて、人にしてあげられることがあるんじゃないか。
少しは与える生活をしているといってもいいんじゃないか?
必要とされなくなったら・・・寂しいだろうな・・・
来月から院長交代。
これからの生きがいや生活について、色々考える今日この頃。
健康に気をつけ、少なくとも、働ける限りは働いて・・・どういう形でもいいから、人の役に立つ存在でありたい!!!!
と思うのでした。
あれ?自由人はどこ行った?