いい距離感
- 智子先生のブログ
子供ができて、初めてわかる親の気持ち。
およそ37年前、私どもが宮崎で開業するとなったとき。
それはうちの両親のたっての願いでもあったけど、
今考えてみると、父母も全精力をかけて、表になり陰になり助けてくれた。
土地を探すところから、銀行、業者との交渉、等々。
金銭面でもそう。当時貯金なんて雀の涙ほどだった私たち夫婦。その開業資金も助けてくれた。
両親は、それこそ自分たちの人生をかけて私たち娘夫婦に協力してくれた。
当時、私は両親の夢を自分がかなえてあげるのだから(笑)色々してくれて当然だと思っていた。
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両親に言われたとおりに動いただけ・・・だけど、それを最終的に決めたのは自分!
自分の人生に責任をもたなかったな。人任せ。
今となって反省です。
それは母子の関係が共依存で、母=私 だったので、してもらってるなんて感覚はなかった。
それが後々大きな問題になったわけです。
親子関係には、境界線が必要。
親には親の人生。子にはこの人生がある。
アドラーも言っていたじゃない。
「自分の人生の責任は自分でとるしかない」
「人の課題に土足で踏み込まない!」
しっかり境界線を引くべきであったな。
晩年の母(亡くなる前)の言動は、今にも大粒の雨が降り出しそうな曇天のごとく、全面的に私に覆い被さるようで・・・
それは重くて苦しくて、私は潰されそうな思いで毎日を過ごしていた。
今思い出しても苦しくなる。
亡くなった時は、もちろん悲しかったけど、ホッとした・・・と言うのが正直なところですね。(涙)
いい距離感。
親子であろうと、夫婦であろうと、誰であろうと、いい人間関係を保つためにはしっかりとした境界線を引き、良い距離感は必要。
この人生でこの歳になって学んだ真実の一つです。
3人の子供達がそろってそろそろ家を持ちたい・・・ということで、親として何をしてやれるか?
考えたときに母のことを思い出した次第です。
母は母なりに子供(私)のために、自分のやり方で精一杯、尽くしてくれたのよね。
それには本当に感謝します。ありがとう!
私は私なりに、子供達といい距離感を持ちながら・・・付き合っていきたいと思うのでした。