頑張ってきたのね私
- 智子先生のブログ
長男が、「来月はランチミーティングの勉強会で発表してもらいます。」と、先月の会でバー様を名指していう。
え~~~~~~っ!!!!!それってバー様へのいじめ?笑
いつも、ボーッとしているバー様にカツを入れようとしているのかな?
治療が古い!と言われているので、いまさら・・・と思うけど・・・・・・・・・・
返事はもごもごしましたが、やってやろうじゃないの!
って、若い人に自慢できるような、素晴らしい症例なんて無いけど。自分の来た道を振り返るのもいいんじゃないか?
家に帰って
パソコンをみると、結構症例がある。
ああ、忘れていた症例も。あの人どうしてるかな?
全顎治療の勉強を始めたのは今から15年くらい前。
うちは、子供達(特に男の子二人)が小さい頃、ものすごくせわしかった。
ジー様がこういったことを忘れられない。
「今は子育ての時。あなたは公の場に出たらいけない。」
・・・・・・・・
で、バー様はいつも子供のお世話。
とにかく、男の子二人はちびっ子ギャングで目を離すと何をしでかすかわからないから、
未熟な母親だったバー様は、ワーワー、キーキー子供に振り回されて、制御する事ができなかったな。
うちの病院の忘年会にも出られなかったことあり。(ジー様が出るな!と言った)
だから、大学を出てから勉強を始めたのが人より遅かった。
年取って産んだ一番下の娘が小学校に入ってから。
それから基礎の基礎を学ぶ女性歯科医の会を自分で立ち上げた。
そんな風で、バー様は歯科医療では同級生達には遠く及ばなかったし、
ジー様も同級生だけど、雲泥の差がついていた。
それを、正式な勉強会に入って、一から勉強し直したのが、50歳になんなんとする頃から。
もちろんいつも一番年寄り。
大学出たての若い先生達と肩を並べて勉強したわけです。はい。肩身は狭かったです。
若い先生達に仲良くしてもらい、教えててもらいながらです。コースは一年間。
県外で開かれるのもありました。はい。通いましたとも。
いつでもどこでも最年長。笑
勉強会では学んだことをいかに診療に生かしているか、を、最後は発表しなければならず、どうしよう!
死に物狂いで(笑)頑張りました。
次々とわからないことが出てきて、夜。診療が終わった後、勉強会の講師で私の担当指導医の先生の診療所へお邪魔して、教えを請うわけです。
ふふふ・・・夜の診察室。これわかる人、少ないかも(笑)同世代の松坂恵子さん主演の映画タイトル。
(講師の先生。本当にありがとうございました。今でもご恩は忘れません。)
おっと、話を戻して。
訳がわからないから、ただただ一生懸命。
また、別の主催者の先生は都城だったので、娘を患者に仕立てて通ったりもしました。
よく頑張ったな・・・
下手くそでも情熱を持って挑戦し続けました。
これは「おばさんの挑戦シリーズ」と名付けて、パワーポイントにまとめてあります。
これらの症例を 今見ると、息子の最先端の治療には足下にも及ばない。
けれど、とても不器用だけど、それなりに精一杯頑張ってきた一人の歯科医としての歴史がある。
母親として、女性として、一人の人間としての人生がある。
すっかり過去を忘れて、今の自分を卑下していたけど・・・
それなりに頑張ってきたじゃん!
私、一生懸命に生きてきたんだ!
自分で感動して涙がつつつ・・・
こんな機会をあたえてくれた、息子に感謝ですね。
そう、あのやんちゃで、せわしいことこの上なかった・・・あの我が息子ですぞ。ははは・・・