よく噛むことは食中毒予防法!
- 智子先生のブログ
今日、歯科関係の本に書いてあった記事は、
以前、みやざき中央新聞でも読んだことのある内容でした。
興味深く読ませてもらいました。
「伊藤桂一、かかる軍人ありき」(光人社名作戦記)を元にしてあります。
内容は・・・
昭和21年、日本が戦争に負けて、中国本土から日本に帰るために、上海に元兵隊たちが集まってきた。
収容する建物もなく、衛生状態も極度に悪い。
その上、食料不足で抵抗力も無い状態で、ある日、2000人の兵隊がたどり着いた。
その中の一人の兵士が亡くなった。
調べてみるとコレラが死因。他にもコレラの感染者が24人もいた。
このままではコレラが広がり、大パニックが起こる危険性がある。
消毒薬など手に入らない状態で、打つ手がない。
で、軍医が最後の提案をする。
「食事中は一切水分を口にしない」というものでした。
唯一残されたコレラの予防法は 胃液による殺菌 しかなかったのです。
誰もが日本に帰りたい一心で、それを忠実に守った。
おかげで、一人の二次感染者を出さなかった。
最近の子供たちは、噛まずに水分で流し込む。これでは胃液が薄まる。
よく噛むことで食べ物の表面積を増やし、胃酸に触れやすくする。
同時に消化吸収の効率も高くなる。
(胃酸は細菌性の食中毒は殺菌できるが毒素性は防げない。食中毒の9割は、細菌性の食中毒。1割が毒素性の食中毒
それなら、食中毒の9割は予防できるのでは?)
食中毒の予防はよく噛んで食べること!!
というようなことでした。
そして、
ご家庭によっては、お食事と一緒にお茶など、飲み物を出されるところもあるのでは?
よく噛む・・・これはもう、一般家庭でも常識になっています。
それに、プラスして
食事中は飲み物をとらない・・・も、習慣にしたらどうだろうか?!
ちなみに、コップいっぱいのコレラ菌に、ヒトの胃液を一滴落とせば、瞬時に死滅するんだそうです。
ほら、今、レストランや、お食事処にいくと、まず、お飲み物は?
と聞かれますが、「いりません」とは、言いづらくないですか?
これからは、「すみません。いりません。」っていおう!
と、いつもあまり飲みたくもないのに、飲み物を注文していたバー様は・・・そう思ったのでした。