涙の木目込み人形達
- 智子先生のブログ
いつもボーッとしていますが、ハッと思いつきました。
そうだ!今週か来週に生まれる孫のために、五月人形を出そう!!
男の子とわかっているのです。
その五月人形は、今から37年前に亡き母が我が家の長男のために用意してくれたものなのです。
大きな、菖蒲の金屏風を後ろに、立派なかぶとをつけた、木目込みの若武者人形。両側には刀と弓矢をおいた、久月の人形。
その昔。床の間にで~んと置いたな~。
長男の名前の入ったオルゴールもあったよね。
どれどれ、押し入れから出してみよう。
最後に出したのは7~8年前だったかな?
そう思いながら、箱を開けてみると・・・
ぎょえ~~~~~~~~~~~~~~っ!!!OH MY GOD!!!!
木目込みの衣装に無数の穴が!!!!!!!ボコボコ!!
お顔は大丈夫だけど、箱は虫喰いの粉まみれ!!!
あ~~~~~~~っ、ごめんね、若武者さん。
申し訳なくて落ち込む私。
と、押し入れのもっと奥に、ひな人形と書いてあります。
私のひな人形は60数年前に、やはり、亡き両親がそろえてくれた、段段飾り。
おひな様の髪がバラバラになったので、三人官女の、真ん中の人形の顔と買えたけど、やっぱり品格が違う・・・なんて子ども心に思ったな~。これは出さないでおこう。
あれ?あれあれ??その横には、もう一つ、ひな人形と書いた久月の立派な箱が。
こんなのあったっけ?
と、開けてみると・・・
ヒエ~~~~~~~~~~~~~ッ!!これまた立派な木目込みのお内裏様とおひな様が!!!!!!
またまた、OH MY GOD!!!!!
お顔はきれいなままだけど、木目込み部分はもう無数の虫喰いの穴。
ボコボコ・・・・・・・・
これって、やはり亡き母が孫娘のために用意してくれてたんじゃなかったか?
多分、娘が生まれた年しか飾っていないと思う。一回こっきり!!!
なんてこった!!宝の持ち腐れ。
なんて親不孝な私。
お人形さん達、ごめんなさい!!!!本当にごめんなさい。
三人の子供を育てる中、毎日バタバタで、季節の品々を出す心のゆとりがなかった。
毎年、ちらっとは頭をよぎるのだけど、面倒でついつい出さずにいた。
そして、忘却の彼方に消え去った・・・
亡き私のお母さん。ごめんなさい。
せっかっく孫達のために用意してくれたのに、親不孝な娘でしたね。
本当にごめんなさい。許してください。
昨日は、ボコボコに穴の開いた、お人形さん達を外に出して、はたいて、今更ながら虫干しして・・・
処分するとはいえ、夜は寒かろうと部屋の中で休んでもらいました。
ああ・・・なんて罪作り。
木目込み人形をしまう際には、皆さんは、ちゃんと防腐剤を入れてくださいね。
もちろん私も入れてはいましたが、何年もは効きません。防腐剤の袋が空っぽになってました。(涙)
五月人形は甲と弓矢と剣のみ、待合室に飾ってあります。(涙)
P.S.
義妹にこのことを話しますと、早速、ひな人形の箱をのぞいてみたそうです。が、大丈夫だったそうで、ホッとしました。
また、数年前。押し入れの一番手前に置いてあった、箱。なんかのきっかけで開けてみたら男女の市松人形でした。
やはり母が用意してくれたものです。(これももらったことさえ覚えていない。飾ったことなし。)
でも、これを機会に外に出して飾っていたので・・・これだけは残りました。(涙)
ああ・・・・・・・・