苦しいときは苦しめばいい!?
- 智子先生のブログ
一休さんの言葉です。(以前も書きました)
「うろじよりむろじに帰る一休み、雨降ればふれ、風ふかばふけ」
「今」はうろじ(この世)から、むろじ(あの世)に帰る途中の一休みの時間でしかない。
人生でいろんな事があるけれど、どうあがいてもいつかはあの世に帰って行く。
ジタバタせずに、雨が降るときは雨に打たれ、風が吹くときは風を受ければいい。
目の前のいろんな出来事をあるがままに受け取り、淡々と対処していく。それしかない。と、解釈しています。
先日、患者さんで眠れないと、歯科治療の合間に、悩んでおられることを話されました。
「そうですか。
私もあまり眠れません。仕方ないとあきらめて、あまり気にしません。」
と答えましたが答えになっていませんよね!
少なくとも患者さんの求められているような答えはできませんでした。
で、今、曾野綾子さんのエッセイを読んでいるのですが、心に残るところがありました。
要約してみます。
曾野綾子さんが不眠がひどくなって、小説が書けなくなったとき、
一人の神経科のお医者さんから、「自然にする」事を教えられた。
苦しいときは苦しむしかないのだということ。眠れないときには起きていること。
無理して小説を書くなとと言うことは、外から見たら全く不思議に思えるということ。
苦しいときは苦しむしかないのだ・・・と言う言葉。
一休さんの 雨ふらばふれ、風ふかばふけ・・・と、同じ意味合いじゃないか?
私は人生で事が起きるたびに大騒ぎして、嘆き悲しみ、それはそれはジタバタしたタイプです。
今になって思うと、あんなに嘆き悲しむ必要は無かったのでは?
もっと冷静に対処すれば良かった。方法が見つからないときは、静かにじっと耐えて待って待っていれば良かったかな。
と思います。
もちろん何もしないというわけではありません。
目の前のことを真摯に受け止めて精一杯対処する。できることをできる範囲でする。
今そう思っていても、今度何か起きたら、誰よりも大騒ぎして嘆き悲しむかもです。
でも、その先に、なるようになる!という結末が来る・・・ということは少しは感じられると思いますが。笑
ということで、今日はおしまい。
働かなくっちゃ!
下から呼び出しのベルが鳴っています。汗