台風物語
- 智子先生のブログ
台風、どうでしたか?
ここあたりはたいした被害もなく良かったっです。
が、椎葉村では行方不明の方もいるとのこと、速い救出を祈ります。
さて、我が家の台風の前日。
ジジババで、台風に備えて準備をしました。
ナフコに行って土嚢を買おうとしましたが、すでに売り切れ。
養生テープもガムテープも売り切れ。
ロープや乾電池。はありました。
そうそう、モップや乾湿掃除機を買いました。
というのは、大きな台風になると、横なぐりの雨が待合室に打ち込むので、その後始末がいつも大変なのです。
(待合室は建て増ししたからだと思う。)
土嚢は、袋だけを買って自分たちで作ることにしました。
中身は水!
一人が水をビニールに入れて、片方は土嚢袋のひもを結んで次々にドアの近くにおいていきます。
そうら、どっこらしょ。
水土嚢って形がぐにゃぐにゃで、なかなか思ったような形になりません。
「こりゃ、土嚢の代わりにはならんのじゃない?」
と言いながらも何個も作りました。
そうこうしているうちに、大雨が降り始めました。
すると、隣の廃屋の雨樋が壊れていて、その排水口から、大量の雨水が我が家に流れ込んで来るではありませんか!
よおし!
バー様は、ペンチに金槌(ハンマーの事よ)、プライヤーを手に、ガンガン壊して・・・雨樋をとうとう引きずり落とし、我が家への水害を阻止したのでありました。
ふ~~~~~~っ!!ようやった!!
後はガラスの窓にガムテープで養生し、
次は避難用グッズの点検。
等々、ジジババで力を合わせて台風に備えたのでした。
ジー様は膝が悪いので、基本、あまり重いものは持てない。
そこで、バー様の出番です。日頃からジー様に恩を感じているから、我が身を犠牲にしても頑張る(ちょっとオーバー)。
力仕事、単純作業はバー様に任せとき!!!
そして今朝。
たいした被害もなく、ホッとしました。
しかし、それからが大変。
水土嚢を一つ一つ潰していきます。あ~ら、どっこいしょ。
そして、買ったばかりの乾湿兼用の掃除機で、一面に散らばっている泥まみれの木の葉やごみをガンガン吸っていきます。
そして、モップで、泥の後を拭いていきます。
ふ~~~~~~~っ!!ようやるよ!!
その時です。
花壇を掃除していたジー様が
「これ、あなたのかい?」
と、何かを差し出してバー様に聞きます。
なんだろう?
よく見ると、それは・・・な、な、なんと、バー様が10年ほど前になくした指輪ではありませんか!!!!
キャ~~~~~~っ!!!ど、どうして出てきたの?うれしい!!!
これは奇跡!
神様が、バー様がジー様をかばってよく働いた事へのご褒美に違いない!
そして・・・
思い返せば、バー様は、ジー様から指輪をもらったことなし。
婚約指輪は、義父から買って貰い、結婚指輪は自分で買ったんだ!
結婚式では指輪の交換なし。
だったから、指輪を(自分で買ったやつだけどね)ジー様から手渡しで初めてもらった!と言うことになります。
ああ、なくしたと諦めていた指輪。ジー様が見つけてくれた。
もう、ホント、嬉しかったです。
嬉しいと言えば、
県外の娘が台風を心配して、避難したのかと、電話をくれました。
「避難はしないの。二階でお父さんと二人、こもるからね。もし、それでもダメだったら『さようなら』だよ!」
すると娘は
「もし、もうダメだと思ったら、私に電話してね。この世の最後の会話は私とね!」
「了解!」
次男もメールしてくれましたが、
同じ答えをメールしましたら、
「さようなら!」
とだけ返事が来て、大笑いしました。
こんな会話を楽しく、でも、半分真剣に交わしたのでした。
台風一つで、いろんな物語ができました。
自分に起きること一つ一つを、大切に、真剣に対処していこうとまた、決心したのでした。