ダメじゃない!!
- 智子先生のブログ
うちの病院では、月一でランチミーティングをします。
新院長の講義がほとんど。
たまに業者の人が新しい診療機器やシステムの説明しに来ることもあります。
で、新しすぎて、ジー様とバー様は、ついていけないこともある。体力的にも、ちょっとボケの入った頭脳的にも。
そしたらです。
前回のミーティングの時に、新院長が、「次は智子先生にしてもらいます。」
な~んていうではありませんか!?
なんだって!そりゃ嫌みかい!?
うううううう・・・く、く、くやし~~!
やってやろうじゃないかい!!!
と、突然「やる!」と宣言したのでした。
でも、どどどどどうしよう!
はったりで言ったけど・・・
おびえ、迷える子羊のごときバー様。
といいながら、以前、いろんな症例をまとめたパワーポイントが何個かあったはず。
で、パソコンを探してみると・・・結構あるある(やった~!)
以前のパソコンの外付けのハードディスクを見てみると・・・
そこにもあるあるある。
あら~、懐かしいこのケース。あら、この患者さんも。あの患者さんも。一緒に頑張ったよね。
初診から完治まで、レントゲンや写真がたくさん残っている。
ちゃんとした勉強会に入って何回か発表もした。
また、女性歯科医の会でも、自分の病院の勉強会でも、バリバリやってたもんね。
沢山資料がありすぎてどれをどうやって発表したものか。
で、自分の歯科医としても歩みを再確認するためにも、
16年前の資料から、つい最近の症例まで、早回しのごとく流してみてもらうことにしたのでありました。
さて、当日。勉強会を始めると・・・だんだん調子に乗ってきて、話すのが楽しくなってきた。
あまりに症例が多いので飛ばす飛ばす。
アアあの人も、アアこの人も、あんなことがあった、こんなことがあった・・・
決して教科書に出てくるような素晴らしいケースではないけれど・・・
自分がコツコツ、それぞれの症例を、患者さんに協力してもらいながら、きちんと資料を集め、その都度、よかった点、反省点、疑問点を問題提起しながら、地道に、一生懸命に頑張ってきた姿を思い出しました。
うまくいったケースもあり、いかなかったケースもあり。
それら全てが、歯科医としての今の自分を確立していったんだ!と、再確認することができました。
だから、スタッフや、3人の歯科医(息子、嫁、ジー様)たちは、
バー様があまりに超スピードで話すものですから、あっけにとられてた・・・
終わってからジー様が言いました。
「資料が多すぎ。訳がわからんかったがね!」
まあ、全然褒めてくれないのね。
でもいいんだ。
私自身のための発表なんだもの。
最近、治療が古いだの、そろそろ引退したら?だの、息子にからかわれていたので、
すっかり歯科医としての自信をなくしていたけれど・・・・・・
よくやってきたじゃない!!!!!!わ・た・し!!!!
私は歯科医として、ダメじゃない!自信をもとうよ!
パワーポイントの中に
私が困難の時(母の看取りとやその他)。
手がけた患者さんが治療が終わって、喜んでくれたことが、バー様をどんなに元気づけてくれたことか・・・
先生に会えて良かった!といってくださったこととか・・・
そういう場面が何カ所かありました。
こちらこそありがとう。
たいした歯科医ではないけれど、私の元に来てくれて、私の治療を受けてくれてありがとう。
うまくいかなかったケースもあったけど、それはごめんなさい。精一杯やりました。
あんなこんなで、
今回の発表は、誰のためでもない自分のため、自分の自信を取り戻すため、これからやる気を奮起するため、に、
ありがたいチャンスとなりました。
こんなチャンスを与えてくれた息子に感謝です。
本当によかったです。