あるがまま
- 智子先生のブログ
ずっと定期検診で通っておられた患者さん。
最近見えないな~と思っていたら、見えました!
老齢の女性です。
あれ?足下がおぼつかない。
どうしたんですか?
それまで毎日バリバリ働かれて、颯爽と診療室にはいって来られていたのに・・・
患者さんはこう言われました。
腕を骨折して2ヶ月間入院されたんだそうです。
今まで休まず働いてきたのだから、良い機会だ!ゆっくりしよう。
そう思われて、
上げ膳据え膳で、ベッドの上で本を読んだり、ゴロゴロして・・・
で、いざ、退院するときには、すっかり足が弱ってしまっていた。
とのこと。
びっくりです。
老いは足から・・・と言われますが、歩かないと行けませんね。
スタッフ共々、肝に銘じたのでした。
そうですね。
あと、年々歳をとっていくと、口腔内も衰えてきます。
歯が少なくなったり、義歯になったり、飲み込みにくくなったり、むせたり、ほっぺたや唇を咬んでしまったり、
つばが少なくなったり・・・
それに対しては、
しっかりブラッシングしたり、食事の取り方を工夫したり、お口周りの筋肉や、舌を鍛えたり、唾液が出るマッサージをしたり・・・規則正しい生活、ウォーキングや運動、楽しいコミュニケーション等々、
いろんな対処法があります。
が、それは毎日の積み重ねなので、根気強く楽しんで続けていきたいですね。
ただ、努力をしているのに、昔みたいに咬めない!!と、不満を訴えられる方もいますが、
若い時みたいに!?それは無理かも!
身体の衰えと一緒に、歯も、口腔周囲も少しずつ歳をとってきます。だって身体の一部ですからね。
それが自然の摂理。
一生懸命、お手入れや、運動をする.生活習慣に気をつける。
それでも少しずつは悪くなっていくでしょうから、その時は、また新しいステージとなり、それなりの治療、対処があります。
何かしらできるから。
歳を重ねながら、
あるがままを受け入れ、あきらめる事・・・も大切じゃないかと思います。
身体に良い事は、お口周辺にも良いので、健康的な毎日を心がけてくださいね。