お別れの時
- 智子先生のブログ
親戚に不幸があり、駆け付けました。
ああ、前日まで元気ぴんぴんだったのに、今日はもう彼岸に。
亡くなった奥さんは、健康で、頭も走り、お酒大好きな人でした。
前夜も、御主人と酒を酌み交わし、長男も家にいた中でのことでした。
家族もみんな思いがけない出来事に、茫然としている。
残された家族はご主人と、長男と、独立した次男夫婦。
彼女は、まさに一家の、そして一族の大黒柱でした。
そんな奥さんの急死。
ご主人はすべて奥さんにまかせっきりだったので、お金がどこにあるか、大切な書類がどこにあるかわからない。
「これからどうしたらいいのか。
彼女のいない生活なんて考えられない。」
とご主人。
そのご主人と、二人の息子さんは、亡くなった奥さんの顔を見ては泣き崩れている。
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奥さんは家族に、こんなにも愛されていたのですね。
人の命のはかなさ、
寿命はいつ尽きるのかわからないこと、
残されたものの悲しさ。
残されたものは、その事実を受け入れるしかないこと。
これは彼女が特別なのではない。
みんな一緒。
そういう私どもも、いつかはそちらに行くんだから。
一連の、お通夜、葬儀、お骨拾い・・・等を一つ一つこなすことは、少しずつその死を現実として受け入れていく過程なのだと、
改めて思いました。
あなたとご縁があって、過ごしたたくさんの時間。
今は、こうしてお別れの時に立ち会うこととなりました。
寂しいけれど、これが現実。
今まで、沢山、ありがとうございました。
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