小さなやさしさありがとう!
- 智子先生のブログ
久しぶりに来院された男性の患者さん。
都城弁を話されるので、こちらもつい、都城弁で返す。
両親が都城出身なので、私は宮崎弁と都城弁とのバイリンガルなのです!!エッヘン!
その方が、私を手招きして小声で話された。
「こんまえ、レントゲンを撮ったとっ、プラスチックが粘膜に食い込んせえ、イテかった。わしだけじゃったらよかどん、ほかんしがいてかったら、いかんちおもてよ!」
はい、翻訳します。
「この前、レントゲンを撮った時、プラスチック(インジケーターのことね)が、粘膜に食い込んでいたかった。
自分だけだったらいいけど、他の人がいたかったらいけないと思ってね!」
ということです。
ま、この程度は全然大したことはないです。都城のお年寄りの方はすごいですよ!何言ってらっしゃるかわかりません。
宮崎日日新聞の、「ひねっみろかい」は、ド都城弁で詠む川柳。なつかし~~!
さて、その方はゴルフ場に勤められていて、数年前、いつか一緒にゴルフしよう!と誘われたことがありました。
こちらも行く気で、ラウンド日を設定したのですが、その方との都合が会わなくてお流れになったこともありました。
昨日、「ラウンドしてる?」
と、聞かれました。
ちょうど日曜にラウンドしたばかりだったので、
「してるけど、全然うまくならない。まるで初心者じゃった!」と、答えました。
仕事が終わって、受付が、一個の黄色いゴルフボールをもってきました。
「患者さんが、これを先生に渡して!と言われました。先生が、元気がなかったかららしいですよ。」
まあ、思いがけないプレゼント!
何気ない優しさにほっこりしました。
やさしい気づかい、ありがたいですね。
うれしかったです。
そういえば、ラウンドしているときの途中の茶屋に、顔見知りの同い年くらいの女性がいます。ウメちゃんです。
で、その日。信じられないくらいへたくそで、訳が分からなくなってる私に、
「元気出しなさいよ!ほら、このロストボールあげるからっ!」と、励ましてくれるのです。
・・・・・・・・・・・・・・
うれしかったですね。
身近な人が亡くなったこと、もう一人は希望の持てない入院をしたこと、等、涙が自然と出てくる状態でラウンドしたのでしたが、
全然心が弾まない。
おまけに寒くて心も体もガチガチ。
最近。なんかちょっと上達してきたのを実感できるようになっていただけに、このへたくそさは悲しい心に追い打ちをかけるに十分でした。
その時に、ウメちゃんの優しい言葉。
ほんと、ありがとうね!
胸がジ~ンと温かくなりました。
それからしばらくして、気温が上がるとともに、私のへたくそさは元のへたくそに回復したのでした。
かたくなな心が解けていくように・・・(笑)
元気がない時、やさしい言葉をかけでもらったり、温かい気持ちをいただくことは、本当にうれしいものですね。
ありがとうございました。
私も、反対に人が落ち込んでいたら、やさしい言葉をかけてあげたい。
みんな仲良く、励ましあって・・・
いい歳こいて、また、改めて思うことでした。