あきれたけど・・・感心した話
- 智子先生のブログ
昨日は東日本大震災の日でした。
犠牲になられた方々のご冥福を心から祈ります。
思えば10年前のその時間、バー様はこの惨状の実況中継をテレビで見続けていました。
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バー様は、その時のことを思い出して、〇〇ちゃんにメールしました。
「10年前の今日。私が大津波の映像にショックで落ち込んで、こたつにもぐりこんで動けなくなってしまったとき、あなたに電話をしました。
『大惨劇になってるね!私それを見て落ち込んで・・・』と、そこまで言ったら
あなたは、大きな元気な声で、『ごめん、今からデートなんだ!!また、今度ね!』
ガチャン!(携帯は切れるときこんな音はしないけど、心情的にこんな感じ)と、全然取り合ってもらえなかったことを、今、面白おかしく思い出します。」
と送信しました。
そしたらこんな返信が・・・
「え~、誰とデートですか?
当時は相手と思われる方は日本にいませんでした。」
え~~~~~~~~~!!!!!!!
よ、よ、よくいうよ!!!!(汗)
この大震災の出来事は忘れようとしても忘れられない出来事。
そんな時にデートするあなたの気力!!
もっとおどろいたわ~!!
言下に否定するその態度に頭にきたバー様は、メールではなく、直接〇〇ちゃんに抗議の電話をすることにしました。
「〇〇ちゃん。私よ。10年前の今日を思い出してっ!」
と、当時のいきさつをこんこんと話して聞かせました。
そしたらです。
「あ~、そういえばそんなこともあったっけ。
私は人よりものすごい山あり谷ありの人生を経験しているから、自分に不利な情報は、自然と消えるようになっているの。そうやってわが身を守ってきたの。」
とのこと。
そっかあ・・・
そ、そうなのかもしれない。
妙に納得したのでありました。
昔のことを逐一覚えていて、それを思い出しては苦しむより、どんどん不利なことは忘れていくっていいよね。
彼女が強い理由が、なんか一つ分かった気がしました。
あったことをなかったと言い切るその自信。そして不利なことをどんどん忘れる力。
ああ、あきれたけど、本当に、妙に感心したのでありました。