患者として思ったこと
- 智子先生のブログ
私を心配してくれる方々から、たくさんの助言をいただいて、
それを実行しています。
そして、少しずつ良くなっているのを実感しています。
思えば今年のお正月から激痛に耐えた日々。涙
入院中の問題点を二つ。聞いていただきたいと思います。
原因不明の激痛に苦しんでいた時、
やっと入院が決まって、ホッとしたのもつかの間。
入院しても、すぐには痛みは止まらなかった。いや、止めてもらえなかった。
先生に訴えても、
「正しい診断名がわからないうちは、治療はできません。命にかかわることなので、簡単には手は付けられないのです。」
と、おっしゃる。そして弱い痛み止めを1錠くださる。効きはしませんよ!
先生のおっしゃるとおりでしょう。
でも、この激痛を耐えろといわれるのね!?
ただただ激痛が過ぎ去るのを、脂汗をたらしながら、ベッドの上でのたうち回るしかなかったです。涙
あまりの痛みに、友達に電話すると
「私には何もできない・・・」と言って、一緒に泣いてくれたことがあったな。
今、思い出すだけで、ありがたくて涙が出ます。
でね、私は思う。
現代医療。診断名は出なくてもペインコントロールは何とかできないものでしょうか?
診断名を出すための検査が全部終わるまでに数日かかりました。長かった・・・
しびれの範囲は日に日に大きくなっていく。
その間の苦しみ、悲しみ、恐怖・・・
あまりに痛くて、頭がぼ~っとして、夢かうつつかわからない。
このまま死ぬのかな-と、それなら最期に娘と話そうと思い電話しました。娘はいなかったけど。
待ちに待った、診断名が下ってから、治療が進むにつれて痛みは少しずつ少しずつ、軽くなっていきました。
そうはいっても、最初のうちは、ベッドから降りて、そっと床に足をつけて立ってみると・・・剣山の上に立っているようで、痛みと悲しみで心が折れそうだったな。
それでも少しずつ、痛みは減っていきました。
今は、しびれ間はまだバリバリあるけれど、激痛がないだけで御の字。うれしい。
もう一つの問題点。
入院してからも、食欲がなく(そりゃ痛みに耐えているので食欲もないよね)、
朝昼晩と食事が運ばれてくるけど、ほとんど手をつけられない。
手を付ていけないお盆を見て、スタッフは「あら~、食べられませんでしたか?」と、そのまま下げていく。
こんな状態が、数日続く・・・と、体重がどんどん減っていくではありませんか!!あたりまえだけど。
私の体重史上、こんなに痩せたのは初めて!骨皮筋子になってる!!!!
一日中、横になっているだけでも、カロリーは消費する。基礎代謝だけでも1000Kcalは必要なのよね。
私は?全然食べてないじゃん。やせ衰えていくばかり・・・
頭がぼーっとしてよく働かなかったけれど、それでもこのままでは、いけない!!栄養失調になる!と、気づきました。
病院によくなるために入院しているのに、栄養失調で死ぬ・・・なんてことになったら大変。
何とかしなければ・・・
私は、看護師さんに車いすを貸してもらい、ひとり飛び乗り(笑)、鬼の形相で、やせひぼけた二の腕を一生懸命に駆って、駆って・・・一階のコンビニにたどりついたのでした。
カロリー補給のゼリーや、高カロリーのチョコレート、お菓子。しこたま買い込みました。
また、高カロリー栄養食品のメイバランスをアマゾンで頼み、食欲はないけど一生懸命ににチューチュー身体に流し込んだのでした。
もし、私がこのままではいけないと気付かなかったら、どうなっていたのかな?
病院側はいつか気づいてくださっただろうか?
患者として言わせていただけば、自力で栄養補給ができないとしたら、病院側から、食事に代わるものを提供していただければうれしいです。
でもね、担当医の先生、看護師さんをはじめ、食事係の人も、お掃除の人も、みんな、一生懸命に自分の仕事を全うしている。
その姿に、文句は言われないです。
ただ、病院のシステムに、こんな状況時の対処方法を取り入れていないだけ。
もし、こんな患者さんがいたとしたら、ぜひ、気を付けてあげてください。
入院生活で気になったのはこの2点だけ。
あとは快適。皆さん、やさしくて親切でした。
ありがたかったです。
いい感じ!の入院生活でした。
そうそう、欲を言えば、検査とかは一日1件とかではなく、もうまとめて何件も、いや、できれば全部、一度に終えたほうがいいと思います。検査結果が出るまでが待ち遠しかったです。
と、患者として思ったことでした。
いや~、貴重な経験をしました。
おかげさまで今がある。忘れないようにしますね。